「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」
2007年に刊行された、13歳の日本人少年による、自閉症当事者からの手引書。
村上春樹さんについで広く翻訳されている作家。東田直樹さん
1992年8月生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながらパソコンおよび文字盤によりコミュニケーションが可能。
*作家、英語版翻訳者のデイヴィット・ミッチェルさんの解説より一部抜粋。
東田さんの文中の一部
・思い通りにならない体、伝えられない気持ちを抱え、いつも僕らはぎりぎりのところで生きているのです。
気が狂いそうになって苦しくて苦しくてパニックになることもあります。
そんな時には泣かせて下さい。側で優しく見守って下さい。
苦しさのあまり自分が分からなくなり、自傷、他傷行為をするのをとめてください。
* 今まで、「障がいによっての行動」ということがわからず、その人の意志によるものと思っていた。
どうしてそうなるのか、わからない状況や態度には、その人にもわからない事情があったりすることを教えられた。
人様の行動や態度について、普通じゃないと思えることには、予想もつかない事情があるかもしれない。
自閉症の障がいについては、一人ひとり違うので、その人について 本当の気持ちを知るために真剣に、熱心に向き合いたい。